国内株式への投資術、第一位はETF(上場投資信託)

   

 国内株式で資産を運用する場合に、コストが安い、小額から運用可能、銘柄選びなどの面倒さや管理が楽、といったことを考慮すると国内株式のETF(上場投資信託)が第一位となるでしょう。
 数年単位の運用という前提に立つと、実は最もコストが安いのは現物株への分散投資なんですが、分散投資を実行するにはある程度の資金量が必要になるということと、あくまで不動産投資のタネ銭作りのための一時的運用という点を考慮しました。

 ETFとは株式市場に上場されている株価指数連動型の投資信託で、取引の方法は現物株とまったく同じ、保有コストは現物株に次いで安く、数万円から十数万円で購入できます。

 ETFそのものの運用は、株価指数などに連動して機械的に行われており、日本株の代表的な株価指数である日経平均株価とTOPIXに連動するタイプが多いですが、ちょっと趣が異なった株価指数に連動するETFもあります。

 銀行と電気機器など特定業種の株価指数に連動するタイプのものや、トヨタ自動車やキャノンなど日本の代表的な大企業30銘柄で構成されるTOPIXコア30、また金やコモディティ(商品)価格に連動するETFなどもあります。

 代表的な株価指数、特にTOPIX連動型ETFを保有することは、日本経済全体に投資し、その恩恵を受けるに等しいこととなります。日本の経済全体が今後、多少なりとも上昇する方向になると想定すれば、TOPIX型ETFへの投資も市場全体の上昇にあわせて、値上がりするということになります。

 また、ETFには不動産投資信託(REIT)指数に連動するETFもあるので、本質的にはおかしな物言いになるかもしれませんが、実際に現物不動産を購入する前に国内不動産に投資しながら不動産投資のタネ銭を作るということも可能です。

 現在、J-REITの各銘柄は株価低迷につられて非常に割安で、分配金利回りも下手な現物不動産を購入するよりも良いかもしれません。実際に「大家の煩わしさを考えれば、今のリートの方が投資妙味がある。」と言い切る評論家の方もいますし、私自身も手持ちのキャッシュが潤沢にあるならば、現物不動産を購入するのではなくリートにて分配金を得るほうが良いのではないかと悩んでいるぐらいです。

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