隣地や前面道路より敷地が高いものがよろしい
2012/03/12
もうすぐ1年前のあの時がやってきます。
オフィスのテレビを抑えつつ、「全支店に状況報告させろ〜!」と叫んでいました。
直ぐに連絡が取れる支店と取れない支店が判明し、状況報告を整理しながらテレビ画面に張り付いてました。
目に入るのは完全に映画のCGの世界。
「おい、こりゃ障害とか復旧とかのレベルじゃねえぞ。阪神大震災よりもひどい。社員と家族の安否確認を最優先にしろ!」と言ってからは、怒涛の日々が続きました。
多少、状況が落ち着いた5月初旬、宮城や福島に視察に行きました。
現地の状況を確認しないで、指示も支援も何もないですから。
現地では、ある一線(道路など)を境に、「こちら側は普通の街並み、あちら側は最悪な状況」という状況でした。
その一線は多くの場合、「道路」でしたが、とある宮城県の住宅地では違っていました。
その住宅地では、ほんの50cmほどの敷地の高低差が、「根こそぎ建物が流されてしまっている場所」と「全く無傷に住宅が建っている場所」とを分けていました。
こればかりは現地を見たものではないと分からないと思いますが、本当に「天国と地獄」です。天国と地獄の差は、ほんの数十センチほどの敷地の高低差でした。。。
その落差たるや、見たモノでないと理解できない状況だと思います。
先にご紹介したとある不動産会社の一棟ものアパート・マンションの10ヶ条のなかに敷地の高低差に言及しているものがあります。
曰く・・・
第六条 敷地(高低差)
隣地や前面道路より、敷地の方が高いものがよろしい
- 水は高い方から低い方へ流れていく。
- 雨水はどこへ行く?高低差や雨水枡の確認は必須。
- 下水道管はどっちに向いているか。ポンプアップして前面道路の下水管へ排水なんてのはもってのほか。
- 近隣に砂袋が置いてあったら、要注意。
- 南傾の斜面であれば、日当たりは良好かも。
この10ヶ条のセミナーがあった時は、東京で局地的なゲリラ大雨があって、城東地区で床上浸水や地下施設が水没してしまうような事態が起きていたので、その注意事項的な条件として説明されていました。
でも、この敷地の高低差、本当に大事です。
1年前に起こった東日本大震災の現地を見てきた人なら分かると思います。
首都圏でも地方でも、不動産を購入する際の絶対的な注意事項というがあるんですね。
ちょっと不謹慎かもしれませんが、私にとっては、利回りや値頃感だけでなく、そういう 「絶対的な注意事項」というものだけは、外すことのないように物件を選んでいく必要がある!ということを思い出させてくれる日が、3月11日という日になりそうです。
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