境界杭はズレてることもある。
先週末、金曜日から土曜日の午前にかけてタイトな本業の仕事をこなしてましたが、土曜日午後からの狼旅団お茶会には何とか間に合い、楽しい不動産談義の時間を過ごしてまいりました。
お茶会ではいろいろな話が出ましたが、先般の赤井さんの記事は色々な示唆に富み、ご本人がいないところで盛り上がってしまいました。
さて、出だしを考えると狼旅団のお茶会模様を期待される方は多いかもしれませんが、本日のテーマは「境界杭はズレてることもある。」です。
(狼旅団のお茶会内容の公表は、ご法度なのですいません。。)
例外はもちろんありますが、不動産の場合、隣地や道路との境を示す境界杭が打たれていて、キチンと境界が明示されております。
我々が物件を見に行った際にも、キチンと境界杭が設置してあるか(場所が確認できるか)ということは、非常に重要なチェックポイントのひとつだと思います。ただし、境界杭の有無は確認するものの、その位置がズレているとは思わないのが普通じゃないかと思います。
「そんな杭のズレなんて普通にありえるから、不安なら売主さんにキチンと測量してもらってからじゃないと契約しちゃダメだよ!」なんていうお言葉を、経験値の高い不動産投資家さんや不動産屋さんからは頂きそうですが、やっぱり普通は境界杭って信じられるモノだと認識するのが普通ですよね。
ところが、「やっぱり境界杭がズレるなんてよくあることかも。。」と思うような出来事がマカロニほうれん荘で起こりました。
事の発端は、今度ゆっくり書こうと思っている「物件前の電柱の移設」です。(この電柱の移設は、さらに別な問題も露わにしてくれました。これも今度しっかり書きます。)
マカロニほうれん荘と道路との境界杭は、画像のように、建物前に設置されている電柱と隣合わせになっておりました。
その境界杭が境界を示している点(境界点)も、ちょうど道路の縁石裏と当方の敷地との間を矢印がキチンと示しておりました。
電柱の移設をする際には、電柱とこの境界杭の回りのコンクリートをはつって、電柱を抜き去り、境界杭の方は元の位置に戻す形で新しくコンクリートを敷設することになります。
ところが、工事が終了したとの連絡を受けて、ワタクシが後日、チェックをしにいくとこんな風に境界杭がコンクリートに埋もれた感じになってしまっておりました。
さらにこの境界杭の部分をよくよく見てみると、実際の境界点を示す矢印の先端部分が、コンクリートに埋まってしまっていて完全に不明確になってしまっています。
これでは境界点が不明瞭になっているといわざるを得ませんし、どうもこの境界杭の埋設処理の仕方も気に入りません。(だって、なんか変じゃないですか。。。)
すぐにコンクリートの処理をやり直してもらうべく、東京電力にその場で電話しようかとも思いましたが、ちょっと躊躇してしまいました。なぜなら、そもそもこの電柱を移設してもらうこと自体に、難色を示す東京電力さんとの交渉に結構なパワーを使っていたというのもあったんです。
電柱っていうのは、電力線だけじゃなくて、電話線やらCATVのケーブルやら、いろいろな線が乗っかっているはずなので、電柱を動かすって相当面倒なはずなんです。しかも、電柱を移設するわけですから、近所の方にも当然ご迷惑をおかけすることになりますし。。
それを動かしてもらうことに成功したわけですから、最後の仕上げぐらいはまあいいかな。。と思うワタクシが居たりしたんですよ。
一度は「まあ、少し考えるか。」とその場を去ったワタクシですが、念のため、とスマホで撮っておいた画像を見るたび、どうも納得できないんです。。。
まあ、もともと「電柱を移設してくれっ!」って無理なお願いをしたんで、ダメもとで言ってみようか、ということで、東京電力さんの電柱移設をしてもらった部署に電話をしました。
「現地を見て頂きたいのですが、どうも境界がはっきりしない感じの施工なんです。急ぎませんから、キチンとして頂けませんか?」とお願いしました。(電柱を動かして貰ってからは、あくまで低姿勢なワタクシです。)
先方からは、「キチンと直したと報告があがっていますが、現地を確認してみます。」との返答を頂きました。
それから一ヶ月経過するかしないかの先日、東京電力さんからではなく、東京電力さんから委託されている測量会社さんというところから電話がありました。
「先般、電柱移設の際に境界杭も埋設し直しましたが、測量の結果、1センチに満たない誤差ですが、境界杭の位置がズレておりました。また、現在の境界杭も再利用は難しいと思うので、新しいものを用意して再度工事をしたいのですがよろしいでしょうか?」とのことです。
もちろん、ワタクシは快諾させて頂きましたが、よくよく考えると1センチに満たないとはいえ、ワタクシが申告しなければ境界杭がズレた状態のままだったのではないかと思ってしまうわけです。
「まあ、別にちょっと境界杭がズレているからって、入居募集には困らないよ。」って考えるのもありですが、やっぱり何だか気分良くないじゃないですか。
「そんなこと考えてたらいい物件なんかは買えないよ!」っていうのも、ごもっともです。
ですが、境界杭があるからっていっても、それが正しい位置にあるかどうかなんてキチンと測量しないとわからないってことを、わが身を持って知りましたので、今後、物件を購入しようと考えている方々には、人柱的な体験談として知っておいて頂ければ何かのお役に立つのではないかと思います。
境界杭はズレてることもあるんです。(←ここ試験に出ます。)
来月、再工事をしてもらいますのでしっかりと会社休んで工事立会いする予定です。。。
(ちなみに、今度、別な機会にゆっくりと書きますが、そもそも境界杭の位置が違っていたり、登記簿に記載されている面積が測量の結果異なる場合もある、って事態にも、ワタクシ、同じ物件で遭遇してます。市役所施設課と対決!って感じでした。)
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