タネ銭作りの手段概論

      2010/05/05

不動産投資のタネ銭つくりには、流動性があり、コスト的にも投資しやすく期待リターンも高い本命は株式・債券などでしょう。
サラリーマン大家になるためのタネ銭作りとはいえ、お金の配分の仕方やリスクへの臨み方は、家計の状況を踏まえて、好みも反映させて考えていくべきだと思います。

では、株式や債券などのリスク資産にどういう手段で投資をしていくか。

国内か海外か、現物株とETF(上場投資信託)、投資信託(投信)などのうち、どの商品が自分にしっくりくるかは「調べたり、分析することが好きか」、「コストに敏感か、無頓着なほうか」などの好み、志向によります。

もちろん、投資にあたっては、色々と調べたり分析した方がいいですし、コストにも敏感になった方がいいのですが、今更大きく変わることはないと思われる自分のタイプを踏まえていく必要はあると思います。

最初の分岐点は、海外モノに投資するかどうか。。。

資産運用において、さまざまな資産を組み合わせてリスクを分散していくことは、いわば鉄則といわれています。
数十年前、我々が経験した日本のバブル崩壊などを考えると、理屈上は、海外モノも買ったほうがいいはずです。

ただし、リタイヤした後、海外で生活するつもりという人以外の多くの方は、将来、使う通貨は円でしょうし、英語力を含めた情報収集などに多くの壁があります。また、海外モノの商品は手数料が高いことが多いです。
ですので、海外モノを買わないと決定的に不利だ、というわけではないので、無理をする必要はないと思います。

次にどんな商品で資金を運用するか。

銀行や証券会社、はたまた最近では郵便局の人までも「今度、いい海外投資信託が出ましたよ。」と勧めてくるでしょうが、販売手数料や信託報酬などのコストは、リスク分散によるメリットをあらかた消滅させてくれるほど高いと思って間違いないと思ってください。マンション投資で言えば、表面利回りばかりを前面に出して、月々のコストである管理費や修繕積立金の金額がバカ高いといった物件のごときです。

同じ投信でも、上場しているETF(上場投資信託)のほうが、コストは格段に低いですし、リスク分散のメリットを享受するためには、海外ETFのほうが明らかにいいでしょう。少々、面白みに欠けるかもしれませんが、ETFへの投資が一番合理的かつ簡単だと思います。

色々と調べてみましたが、無難な組み合わせとしては、TOPIX連動型の国内ETFを半分、米国市場のETFを25%、残りの25%を米国以外のETFというセットにすれば、プロの運用に近いものが得られるようです。

まず、現在の余裕資金でこれらETFを購入して果報を寝て待つ一方、月々きっちりと自らに課した貯蓄額を用いて積立方式にて投資信託をドルコスト平均法で購入していく、といった方法が一番だと思います。

ただ、これではあまりに面白みに欠けるというのであれば、現在の余裕資金でETFを購入する代わりに業種が異なった国内の個別株を数銘柄から十数銘柄買うのがいいと思います。市販の投信と遜色ないリスク分散効果を、より低いコストで得られると思います。

 - 不動産投資の資金作り , , ,